創業融資100万円(総額1,100万円)借りました。

 ついに倒産?

べ、べつに資金ショートになったわけでもありません。ちゃんと蓄えはありますよ。

ブログをご覧になっている方ならご存知かもしれませんが、以前、1,000万円を借入しました。

今回はそれを踏まえた上で他の金融機関を巡り、100万円をお借りすることができました。(これが自分の限界かと思います。)

個人事業者としては創業融資で合計1,100万円お借りすることができたので、大変満足です。

開業して、1年もたっておらず、実績もコネもない私に1,100万円もの大金を融資してくださった金融機関の方々にはとても感謝しております。

 

 なぜ限界まで借りるか?

そうですよね。一般的には借金は良くないことと言われています。

ですが、それを押しても借りることのメリットの方が圧倒的に大きいからです。

具体的には、

1 金融機関とのチャネルの構築

2 経営の安定

3 自分の勉強

が挙げられます。

1 金融機関とのチャネルの構築

「100万円?少ないな。」

と思った方もいらっしゃるかもしれません。

自分なら、その融資は受けないと思った方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、これの目的は、数年後にあります。

金融機関と日頃のお付き合いがなければ、次に借りることはできません。

取引がないのに、数年後、業績が上がったからと言って金融機関に行っても、借入のハードルは高いです。

仮に少額と思えても、きっちり借りて、きっちり返済する。そして、返済(お付き合い)の事績を残しておく。そして数年後、まとまった資金が必要なときのための下地を作っておく。

これが大事と考えています。

2 経営の安定

自分で実感しました。

経営の安定、これは本当に大きいと思います。

「資金のことを気にしない」ということは、そのリソースを経営に充てることができるのです。

・「今月売り上げ少ないな」ということを気にして、「経費絞ろうかな、出費減らそうかな」と考え、サービスの質が低下する。

・「売上あげないといけないから、多少(本当は相当)無理しないとな」と考えて、割に合わない仕事を増やす。

こういった行為は、結局自分の首を絞めます。

 資金があるなら、多少の売上減少も気にすることなく、経費、時間、労力というリソースを自己の経営の磨き上げに使うことができる。

 そうすることで、競合に差をつけ、シェアも長期的に見れば伸ばすことができると思っております。

3 自分の勉強

税理士という職業柄、資金繰りについては相談をお受けします。

借りたほうがいいのか?無借金がいいのか?

私としては、ケースバイケースなところもありますが、基本スタンスとしては、

借りれるだけ借りる

ことをお勧めしています。

なぜか?という問題は他で触れるとして、そのために、自分で借りないことには肌感覚でわかりません。

 借金をすることで、しかも自分が提唱する限界まで借りる路線をするとどうなるのか、私の事務所の経営方法でもってお答えしたいと考えています。(潰れたのであれば、それはそれで勉強になるので、次に続く方の糧にしていただければ幸いです。)

 しかも、お答えするなら、魂を込めてお応えしたいと考えております。

 ならば、肌感覚で借金を理解しないと、その問いには答えられません。

私自身も借りて返済を行うことで、以前より親身に経営者とお話がすることができるようになったと感じています。

 本当に頼られる税理士を目指して

 資金繰りは、経営において根幹を成す大事な部分です。事業は、お金がなければ、何もできないからです。この部分を肌感覚で分かっている人と、知識として分かっている人との差は、雲泥のものと思っています。

経営者の方からすれば、資金繰りの相談をするにあたって、

・お金を借りたことがない税理士

・お金を借りて、苦労が分かっている税理士

どちらに相談したいでしょうか?

私なら、間違いなく後者です。

本来なら、借金の情報などはブログに載せるものではない、とお考えになる方もいらっしゃるかもしれませんが、私はなるべく開示していきたいと思っています。

逃げも隠れもしない、お客様に本当に頼られる税理士を地で行こうと思います。