働き方改革こそ中小企業にとってチャンス!!
平成31年4月から、労働時間法制の見直しにより、改正されます。
大きな点としては、
労働時間の上限が1日あたり8時間(40時間/週)
有給5日/年以上の取得(年10日以上付与されている人が対象)
等、労働者の権利や環境改善を法律による見直しが入りました。
困ったなぁ・・・
悲鳴を上げている中小企業のオーナーも少なくありません。
中小企業の正社員の場合、週40時間労働を簡単に超過、タイムカードすらないところもざらにあります。
ですが、大企業ほどヒト、モノ、カネが限られている中小企業にとっては、
人材確保が難しい、
代わりの人がいない
というのが、本音のところのようです。
したがって、働き方改革は、歓迎できないムードの様です。
働き方改革こそ中小企業にとって追い風
何で?
と思われるかもしれませんが、聞いてください。
改革の余波は、自社だけではありません。
大企業をはじめとした全ての企業にあてはまるのです。
ましてや、大企業は株主や世間一般への責任が大きいことから、きっちり働き方改革を守るでしょう。
そうすると、どうなるでしょうか?
大企業に勤める優秀な人材が、定時で上がるようになった場合、向かう先はどこでしょうか?
趣味?
家族サービス?
それもあるでしょうが、
副業です。
副業!?
考えてもみてください。一流企業に勤める方々は、皆優秀です。それこそ地方の中小企業が絶対に集められない人材の宝庫なのです。
その人たちが18時以降、副業を求める。
その受け皿となるのは、中小企業です。
1 自主的に
2 優秀な人材が
3 仕事を求めてやってくる
これ、中小企業にとっては、追い風以外の何物でもないのではないでしょうか?
ポイントは仕組み化
とはいえ、この方々は、8時ー18時頃までは働けません。
ならばどうするか?
中小企業のメリットは、身軽さです。
それに合わせて企業が変化すればいいだけです。
- 営業時間を変える。
- 制度を変える。
- 仕事を分業する。
- アウトソーシングする。
やれることは沢山あると思います。
例えば、簡単なところから言えば、
朝だけ働ける人 → レジ開け&両替紙幣準備のみ依頼する。
就業前のお掃除だけ依頼する。
夜だけ働ける人 → レジ〆だけに依頼する。
終業後のお掃除だけ依頼する。
不定期に働ける人 → 消耗品、在庫のチェック、注文管理だけ依頼する。
距離が離れている人 → パソコン上で、ファイルへの入力、クラウドへの保存だけお願いする。
なんてことも可能なわけです。
(ポイントは、これ「だけ」というのがポイントです。複雑化すると、研修やら管理やらでオペレーションが大変になり、指示する人の時間を失うはめになってしまいます。シンプルisベスト!)
さらっと思いつく限りでこれだけでるのですから、可能性は無限大です。
その分、正社員には本業に集中してもらうことができます。正社員がなんでもやろうとするから、超過労働になるわけなので、超過労働削減にもつながります。
企業の要望に合わせて働いてもらう時代から、雇用者の要望に寄り添う時代なのかもしれません。
変化し続けるものが、生き残る
進化論の父、ダーウィンは生き残る者の定義として、こう語っています。
最も強い者が生き残るのではなく、
最も賢い者が生き延びるのでもない。
唯一生き残ることが出来るのは、
変化できる者である。
制度に流されるのか、逆手にとって追い風に変えるのか?
やってみる(Do!)。
これに尽きると思います。