創業融資1,000万円借りました!

 ついに倒産?

べ、べつに資金ショートになったわけでもありません。ちゃんと勤務時代からの蓄えはありますよ。

全ては勉強のため仕事のためです。

自分が借金をしたことで、得られる経験値が全く違います。

 

これに伴う責任と資金繰りの大切さ、理論や学習を超え、肌感覚で分かります。

何より、資金繰りに悩む経営者の方々と同じマインドを持てることが嬉しいです。

 

仕事柄、資金繰りのお話をされることが多く、実際そのお手伝いをすることもあります。

資金ショートを気にしながら、入金と出金の綱渡りをする日々。

そういう苦労をしている経営者は、藁をもすがる思いで、「先生」と声をかけてくださる方もいらっしゃいます。

そういう方に本気で答えたいがための、今回の融資です。

 

 

 れの日に傘を貸し、の日に傘を取上げる

ざっくり説明すると、いつでも融資は受けれるものではありません。

大きく申し上げて、融資が受けられるタイミングというのは2つしかありません。

1 創業時点

2 業績が好調なとき

資金繰りに困ったときや損失が出た時に借りに行っても、融資のハードルは高いです。

よく「銀行は晴れの日に傘を貸し、雨の日に傘を取り上げる」なんて言われることがありますが、当たり前です。銀行は慈善団体ではありません。企業です。

経済活動ですから、採算が合わなければ撤退する、採算が良ければ注力する。それだけです。

それが嫌なら、晴れ間にするよう努力するだけなんです。

(人為的に晴れ間を作っても、いずれバレますからお勧めしません。数字で嘘に嘘を重ねるって結構、高等技術なんです。)

① 経営計画を建て、

② 同族への甘えをなくし、

③ 経営資源を見直し、

④ 不採算部門は検討し、

⑤ 採算部門に注力する。

⑥ 人材、マーケティング、新技術への投資は惜しまず、

⑦ 得られた利益は再投資に利用する。

⑧ スポンサーである金融機関に業績の展望と結果を報告し、良好な関係を築く。

 

なお、金融機関には

・業績が好調なとき

・業績が不調なとき(こっちの方が大事)

もホウレンソウ(報告・連絡・相談)を行うことが大事です。

 

これが企業経営における定石です。正に王道経営。

 

試算表の提出が面倒だ~なんて思っていませんか?

 

 だからってやる必要あるの?

大いにあります。

魂の籠ったアドバイスをすることをモットーにしている私としましては、

自分が借金を背負わないで、人にアドバイスなんてできない

と思っております。

私が最も嫌いなのは、体験してないのにアドバイスすることです。資金繰りでどうしようもなくなっている経営者に、「無借金経営が望ましいです」やら「自転車操業になっていますね」など大上段から言いながら、その実自分は借金していない。そんなものはアドバイスとは言えません。

借金したことない人間に、借金している人の気持ちなんて永遠にわかりません。

その大変さや苦しさが肌感覚でわからないんです。

私の定義する魂の籠ったアドバイスとは、企業や経営者のことを思うがゆえの、本気のアドバイスです。

経営者と怒鳴りあいもします。

命の次に大事なお金の話、人生をかけた経営の根幹の話なんですから、感情剥き出しで当たり前です。

本気でぶつかり合うからこそ、信頼関係が生まれる。

そう思っています。

これで少しでも、経営者の方々に魂が籠ったサービスができるようになったと思います。

 

 

 ただでは転びません

今回の融資で金融機関とやり取りをする中で、学びや気づきが数多くありました。

支払利息があっても十分お釣りが来るくらい学びや経験を得ることがありました。

私も経営者のはしくれ、これで終わらせません。ビジネスチャンスに転換します。

・金融機関とのやり取りで感じたこと

・これまで培った税理士としての知識や知恵

・借金を背負うことの肌感覚

を合わせた結果を、お客様へのサービスに生かしていきたいと思います。

本当に頼られる税理士となるために。